マンションの大規模修繕の費用を抑えるために

マンションをできるだけ長く維持していくためには、建物や設備の老朽化を修繕したり、交換することが必要になります。大規模修繕工事はそのような劣化を一度にまとめて修繕・改修する工事です。当然大規模な工事になりますので数千万単位の費用が必要になることもあります。その費用は毎月積み立てている「修繕積立金」から捻出することになりますが、工事の内容によっては積立金より高額な費用が必要になる場合もあります。そうなると住人に追加で費用を請求することになります。しかし、それでは住人全員に同意を得られるとは限りません。マンションの大規模修繕をスムーズに行うためには、なるべく費用を抑えて満足できる修繕ができるようにすることが大切です。そのためには適正価格を把握して、最適な業者を選択することが重要項目になります。

大規模修繕工事は適正な工事、適正な価格の把握が第一歩

費用ばかりに目を奪われていると、品質に問題がある工事になってしまう危険があります。工事業者が安い見積もりを実現するために、本来必要なコストを無理やりカットするケースです。例えば人件費を抑えるために人件費の安い若手職人ばかりで工事を行うケースです。職人のスキルが低ければ高品質な工事は望めません。また、必要な工期を省略したり、品質の悪い安価な材料を使う場合もあります。問題なのはその工事や見積りが適切なものなのかを判断することが素人には難しいということです。工事内容が適切なのか、見積りは適切なのかを判断するには、大規模修繕アドバイザーなどにセカンドオピニオンになってもらい、建物診断、修繕計画、施工すべての項目について第三者の立場で意見してもらうことが有効な方法です。

大規模修繕業者選びで大切なこと

マンションの大規模修繕を行う主体は管理組合ですが、工事の実施だけ決めてあとは管理会社に一任してしまう場合があります。管理会社にすべてを任せてしまうと、複数の業者に見積もりを取らずに親しい業者や関連会社に工事を任されてしまうこともあります。これでは競争に原理が働かず費用を抑えることもできません。必ず管理組合が主体になって工事業者を選定することが大切です。見積りをとる際には工事内容を細かくチェックすることを忘れてはなりません。どんな工法で工事を行うのか、どんな材料をどのくらい使うのか、工期はどれくらいかなどをそれぞれの業者に確認して管理組合自身が比較して業者を選定しましょう。マンションの大規模修繕は、適正な価格で高品質な工事をしてもらうのがいちばん大切なことです。業者選びで手を抜かないようにしましょう。